Making of “gnarly” 第2回 「キャラクターセットアップ編」 (3/3)

2013年5月21日

ボーンの影響範囲の設定

 

説明の前に、まずこちらの動画をごらんください。先ほど作成したボーンを動かして、キャラクターモデルを変形させてみた動画です。

 

 

 

 

前足だけを動かしているはずが、お腹まで大きく変形してしまっていますね…。このままでは、歩くたびにお腹がタプタプしてしまいます。「前足のボーンを動かしたら、前足のみ変形する」ようにしてあげなければいけません。それが「ボーンの影響範囲の設定」ということなんですね。

 

画面で説明すると、以下のようになります。

 

 

setup_005影響範囲を設定したい部分を指定します。

(線が黄色くなっている部分が、指定された範囲です。)

 

 

setup_006ボーンの影響を受ける強さを数値で指定します。

 

 

setup_007影響の範囲と強さが設定されました。

 

 

赤くなっている部分ほどボーンの影響を強く受けます。足の付け根から胴体にかけて赤い色が薄くなっている部分は、ボーンの影響が徐々に弱まっているということになります。あとは、前足のボーンと、この影響範囲を関連付ければOKです。(説明画面は省略しますね。)

 

それではもう一度、前足のボーンを動かしてみます。

 

 

 

 

うまく前足だけが動いてくれました。お腹も引き締まっています!

こんな感じで、他の部分も設定していきます。

 

 

setup_008

部分ごとに分かりやすいように色分けしています。

 

 

このようにして、影響範囲を設定しては動かしてみて、おかしかったらまた直して…ということを、納得いくまで繰り返します。

 

 

 

そして「アニメーション編」へ…

 

これにて「キャラクターセットアップ編」終了でございます。今回はちょっと難しかったですね。お疲れさまでした。地味で地道な作業ですが、キャラクターを生き生きと動かすための大事な工程なので、回を割いて解説いたしました。

次回はきっと、もっと楽しいはずですよ!いよいよキャラクターを歩かせたりしたいと思います。それでは第3回「アニメーション編」をお楽しみに! 

 

(次回につづく)

 

 

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