Making of "gnarly"
制作事例
実際の制作事例をもとに、アニメーションの制作過程をご紹介します。
Making of “gnarly” 第3回 「アニメーション編」 (3/3)
2013年5月30日
コマ撮り人形アニメーションのように。
キャラクターの動きも、カメラと同じように、ボーンを回転・移動させてポーズをつけたらフレームを移動して、またポーズをつけて…の繰り返しです。ちょうど、人形を少しずつ動かしながら写真を撮影していく「コマ撮り人形アニメーション」と同じように作業を進めていきます。
まずはバクが歩く動きをつけていきます。資料として集めた実写の動画を参考に、今回は16フレームで4本の脚が1サイクル動くようにします。4の倍数ということで16フレームですね。
右前足を動かしていきます。
脚を持ち上げて…
前の方に下ろして…
体が前に進んだ分、相対的に後ろに下がります。
ここまでで右前足の1サイクル。他の脚も同様に動かします。
体が左右に揺れた分、鼻や尻尾も左右に揺らしたり、
体全体を使って歩いている感じでポーズをつけていきます。
さて、1サイクル分の歩きの動きをつけたら、必要な時間の長さの分だけその動きをコピーします。便利ですね。
キーフレーム(色の付いた部分)をコピー
あとは、残りの動きをつけていきます。
鼻を下ろしたところ
最後に、バクの脚の動きに合わせて地面を回転させたり、星を回転させたりして、このシーンのアニメーションは完成となります。
では、ここまでで出来たアニメーションを見てみましょう。
さて次回は…
今回でだいぶ完成に近づきました。ですが、完成画面と見比べると、ところどころ違っていますね。バクの体や耳に輪郭線が無かったり、地面の白い半球体がでこぼこに埋まって隠れていたり…。
次回は、今回作成した素材をもとに、完成画面へと仕上げる「撮影」について解説したいと思います。「アニメーションなのに撮影?」と思われるかもしれませんが、その辺も含めて、次回をお楽しみに!