Making of "gnarly"
制作事例
実際の制作事例をもとに、アニメーションの制作過程をご紹介します。
Making of “gnarly” 第1回 「キャラクターモデリング編」 (2/3)
2013年5月15日
モデリング
ここから、3DCG制作ソフトウェアでの作業に入ります。AQアニメーションでは、LightWave 3D というソフトウェアを使用しています。
まず、モデリング作業用の画面を開き、先ほどのイラストを背景に配置します。
ここからの作業はちょうど、お手本の絵の上にトレーシングペーパーを乗せてなぞるような感じですね。モデルを、上から見たところ、前(もしくは後ろ)から見たところ、横から見たところ、といった感じで画面が分割されています。
ここに、球体や箱などを配置して、粘土をこねるように整形していきます。
まず球体で大まかな形をとり…
おしりや足の付け根の形を整えて…
首を伸ばして…
切れ目を増やしてさらに伸ばして…
鼻までできました。
下絵をなぞるように形が作られているのがお分かりでしょうか。
同じ要領で、足、しっぽ、耳などを伸ばします。
左右の足や耳は、動かす時に違和感の無いよう、また作業しやすくするために
元の形を意識しつつ、左右対称になるようします。
(最終的に元の絵と同じ形になるように調整しますが、
それはまた後の回で解説します。)
最後に、鼻のシワ、唇など細部を作りこんで、形状の完成です。
こぼれ話
バクは、ひづめの数が奇数である「奇蹄目(きていもく)」に分類されていますが、実は前足のひづめが4つ、後ろ足のひづめが3つという、珍しい動物なんだそうです。(今回このキャラクターをモデリングするにあたって調べて初めて知りました。)
さて、形状が完成しましたので、次はこのモデルに色を着けます。